システム誕生秘話

「フードバンク業務管理システム」が生まれたきっかけ

こんにちは。

株式会社アクアリーフ 代表の長谷川です。

今回はこのシステムが生まれたきっかけについてお話したいと思います。

この「フードバンク業務管理システム」は、私たちの地元の神奈川県平塚市の認定NPO法人 フードバンク湘南さん(※当時は「フードバンク平塚」さん)との出会があって生まれたものです。

2019年2月のことです。

もともと私たちは全国のネットショップさん向けのシステム(助ネコEC管理システム)を提供していましたが、だんだん地元にも目を向けるようになっていったころ、市役所にあったチラシで地元のフードバンク団体の存在を知りました。

それである日、個人で家にあったお米を寄付したいと妻と訪問しました。

そこは郊外の小さなアパートの1室で、主婦の方々から学生さんまで、ボランティアさんが一生懸命活動されていました。

皆さん朗らかで、とても活気がありました。

年配の女性が、重いお米を「助かります!」と満面の笑みで車から運んでくださり、「困っている人の為に、頑張っている人がこんなにいるんだな…」と感動したことを覚えています。

帰り道、「あの人たちの為に、何かしてあげたいな…」そんな気持ちが膨らんできました。

「あんな風にボランティアに通うことは難しいけれど…」

「そうか、自分に出来ることはシステムを開発することだ…」

「もし、フードバンク専用のシステムを無償で開発して寄付してあげたら…?」

という思いに至りました。

そして、その思いをフードバンクさんに伝えたところ、とても喜んでいただきました。

すると以前からフードバンク活動に協力的だった平塚市の環境政策課の方の助言も加わり、システム開発を含めたフードバンクの活動計画は「市民提案型協働事業」に認定されました。

その後、現場のフードバンクの皆様から業務の実情やお困りごとなどをヒヤリングしながらシステムを開発し、2020年12月7日に本システムは平塚市役所での記者会見の場でお披露目となりました。

(NHKのニュース番組の「おはよう日本」や様々なメディアでもご紹介いただきました)
(2021年1月24日発行の神奈川新聞の1面にも掲載していただきました。「貧困支援 効率化へ」

こんな風な小さな出会いときっかけから本システムは誕生しました。

あれから3年半たち、今もこのシステムは、利用団体様から様々なことを教えていただきバージョンアップしています。

引き続き、フードバンクの皆様のお役に立てるようこの「フードバンク業務管理システム」を成長させていきたいです。